水道水の不味い成分

化学
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筆者は最近、引っ越しをした。

そして
引っ越し先で、衝撃を受けたことがある…

水道水がクソ不味い

本当に驚くほどに

蛇口から出る水道水の味が
これ以上ないぐらい不味かったのである。

引っ越す前は
東京都の中野区に住んでいた。

いわゆる都心部であったが
水道から出る水は、決して飲めないわけではなかった。

むしろ全然悪くない。

もちろん浄水器などは活用していたが
水道水そのままでも全然美味しかったのである。

しかし
少し都心から離れた この引っ越し先で
この水道水の不味さは…何だ?

口に含んだ瞬間
舌の上ではじける 塩素のニオイ

その後に
ふてぶてしくやってくる カビ臭さ

初めて
その不味さを食らい
筆者は思わず声を漏らした

水道水がクソ不味い

そして、考えずにはいられなくなったのだ。

どうして
水道水には、こんなにも味の違いがあるのだろう?

水道水を不味くする成分って
一体なんなのだろう?

と…

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水道水と等級

水道水と等級

調べてみると
水道水には「等級」がつけられているらしい。

なので、まずはその紹介からしておこう。

すなわち
どんな原水を使用し、どのような浄化処理をしているのかによって
ランク付けされ、美味しさに違いが生まれているのである(初めて知った)。

【水道水の4つの「等級」】

とても美味しい『特級水』
⇒ わき水や良質な地下水を、わずかに塩素消毒しただけで直接給水している水道水

美味しい『一級水』
⇒ ほとんど汚染されていない河川や湖沼を原水にして、急速ろ過方式で浄化した水道水

不味い『二級水』
⇒ 汚染された河川や、富栄養化して藻類が発生している湖沼を原水にして、緩速ろ過方式で浄化処理した水道水

とても不味い水道水『三級水』
⇒ 汚染された河川や、富栄養化して藻類が発生している湖沼を原水にして、多量の薬品と急速ろ過方式で浄化処理した水道水

間違いなく、筆者の引っ越し先(今の居住地)は『三級水』だろう。

いや…それどころか

とてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとても不味い水道水『十級水』かもしれない。
(注:そんなものはありません)

尚、通常は『三級水』に分類されるべき東京や大阪の中心部の水道水は、高度な浄化処理が行われているため、水質的には『一級水』レベルになっているようである。

水道水の不味い成分の正体

水道水の不味い成分の正体

では本題に移ろう。

水道水の不味い成分って一体何なんだろう?

やはり
口に含んだ時に感じる
あの独特なニオイ…

主観として
あれが一番の害悪であると思う。

そして実際、科学的にも
水道水が不味いと言われる最大の原因は「ニオイ」だと分析されている。

その「ニオイ」には次の2種類がある

➀ 塩素臭
➁ カビ臭

それぞれについて、順に解説していきたい。

塩素臭(カルキ臭)

不味い水道水に特有のあの “消毒感” …

いわゆる「塩素臭」と言われるアレは
実は消毒のために添加された塩素のニオイではない。

副次的な要因から生まれてくるものである。

通常、原水をどれだけ浄化処理しても
どうしても少量のアンモニアが残ってしまう。

そのアンモニアに添加された塩素が結合し
ジクロラミンやトリクロラミンが生成されると
あの憎むべき「塩素臭」が発生する。

(つまり、原水が汚染されていればいるほど、基本的にアンモニアの残留量も多くなるので、「塩素臭」が強いほど水の汚さの指標になる)

特にトリクロラミンのニオイは強力で
殺菌力は弱く、残留性が高く、毒性があり、爆発性さえもある。

ある研究では小児喘息の原因にもなると考えられており
脳に深刻な被害を与えることも指摘されている。

ちなみに、これらの臭気物質は揮発性が高いので
煮沸することで取り除くことが出来る。

カビ臭

もう一つの不味いニオイである「カビ臭」は
先述の「塩素臭」とは、原因物質が全く異なる。

この独特な臭気は
夏場のダムや湖など、停滞している原水に
大量の植物プランクトンが繁茂することに起因する。

特に藍藻類のフォルミジウムやアナベナと呼ばれる種類
さらにそれを捕食する放線菌が増えると
これらの微生物が「カビ臭」のもととなる
ジメチルイソボルネオールジオスミンという物質を出すので
水道水の臭気に不快感が生まれるのである。

水道局では大量の活性炭を投入して、この「カビ臭」を取り除いているが
完全な脱臭はなかなか難しいようである。

ただし、オゾンによる酸化分解を行う高度な浄水処理を行えば
この「カビ臭」をほぼ消し去ることができる。

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美味しい水の条件

美味しい水の条件

以上を踏まえ
水を不味くする成分について、理解することが出来たけど

どういう水が美味しいのかということも
併せて調査してみたので、ここにまとめておこうと思う。

実は「美味しい水」の条件は7つある。

もし、これら全ての条件を網羅していれば
それは最高品質の水だと言って間違いないのだ。

条件➀ 水温:20℃以下
 実は水温は、水の美味しさにとても重要な条件である。井戸水やわき水が美味しいのも、この水温がかなり大きな要因になっており、10~15℃くらいに冷やされた水は「塩素臭」や「カビ臭」を感じにくく、スッキリした爽快感を与える。

条件➁ 蒸留残留物:30~200 mg/L
 主にミネラルの総含有量を示し、量が多いと苦味や渋味などが増し、適度にふくまれると、コクのあるまろやかな味になる(一番味が良くなるのは100 mg/L前後)

条件➂ 硬度:10~100 mg/L
 ミネラルの中のカルシウムとマグネシウムの含有量を意味するのが硬度であり、硬度が低い水はクセがなく、高いと好き嫌いが分かれる。また、カルシウムに比べてマグネシウムが多い水は苦味が増す。

条件➃ 遊離炭酸:3~30 mg/L
 溶けている二酸化炭素の量。適度に二酸化炭素が溶けていると水が新鮮で爽やかな味わいになるが、多すぎると刺激が強くなる。

条件⑤ 過マンガン酸カリウム消費量:3 mg/L 以下
 これは水質汚染に伴って水道水中に含まれる有機物量を意味し、多いと渋味があり、多量に含むと塩素の消費量に影響して、さらに水の味が不味くなってしまう。

条件⑥ 臭気度:3以下
 これまで説明した通り、水源の状況により、水道水には様々なニオイがつき、味が不快になる。臭気度が3以下は、通常の人が異臭味を感じない水準である。

条件⑦ 残留塩素:0.4 mg/L 以下
 原水にどれだけアンモニアが残っているかによるが、残留塩素は水に塩素臭を与え、水を不味くしてしまう。0.4 mg/L 以下は、通常の人が異臭味を感じない水準である。

ちなみに、何も溶け込んでいない純粋な水は
残念ながら美味しくない。

水の美味しさは

・味を良くする成分を適度に含んでいて
・味を悪くする成分を含まないこと

それによって決まるのである。

水は、実に奥が深そうだ。

今回の結論

水が不味いN市を許さない。

今日の記事はこれで以上になります!

次の更新をお待ちください!

《参考》
『水の常識ウソホント77』
左巻健男(著)

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