爆発する歯【奇病シリーズ➀】

医学
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皆さん、「歯」って爆発するって知ってました?

はぁ?

何言ってるか、分からない?

歯なんてどうでもいいからリア充 爆発しろ?

爆発する歯

実はコレ

本当にあった “奇病” なんです。

「歯」は本当に爆発するんですよ。

あくまでも古い医学文献に載った症例ですが

過去に何件も。

とても興味深いと思いません?

というわけで

今回はトマス・モリス著の『爆発する歯、鼻から尿』という書籍から

好奇心をそそる この奇病について、簡単に紹介したいと思います。

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爆発する歯

爆発する歯

この奇妙な現象を最初に報告したのは

ペンシルベニア州に住む歯科医 W・H・アトキンソンである。

患者の歯が、ある日突然 痛み出し

最終的に、猛烈な爆音を立てて爆発する。

驚くべきことに彼は

40年のキャリアの中で三度も

そんな不可思議な患者を受け持ったのである。

歯科医W・H・アトキンソンが報告した3つの事例

事例➀《1817年 D.A牧師のケース》

 8月31日の午前9時、上部歯列右側の犬歯あるいは第一小臼歯が痛み始めた。痛みはだんだん激しくなっていき、牧師が暴れ出すほどだった。痛みが続いている間、彼はあちこちを走り回って苦痛を紛らわそうとしたが無駄だった。気が立った動物のように頭で地面を突き返していたかと思うと、角のところでフェンスの下に頭を押し込もうとしたり、さらにもう一度泉のところへ行って冷たい水の底に頭を突っ込んだりしていた。あまりのことに不安に駆られた家族は彼を小屋に連れて行き、何とか気を静めさせようと手を尽くした。

 だが何をやっても無駄だと分かっただけだった。状況が変わったのは翌朝の9時ちょうどのことで、彼は荒々しい錯乱状態のまま歩き回っていたのだが、突然、銃声のような音がした。彼の歯が破裂したのだった。そしてすぐに痛みは消えた。その瞬間、彼は妻のほうを向いて、「痛みは完全に消えたよ」と言ったのだった(そして彼の歯も消えていた)

 彼はすぐベッドに行き、そのままぐっすりと眠った。昼が終わり、夜が明けようという時刻になるまで目を覚まさなかった。目覚めた時には理性も調子も戻っていた。彼はまだ存命で、この苦痛に満ちた事件については鮮明に覚えている。

(引用:『爆発する歯、鼻から尿』トマス・モリス著)

いやいやいや…
そのまま、ぐっすりと眠っちゃったんかい…

爆音がして、歯が破裂したんでしょ?
口の中、ズタズタなんじゃないの…?

それに痛みに悶絶する牧師コワイ…
痛すぎてフェンスの下に頭を押し込もうとするって、どうゆう事?

と…色々ツッコミ所が満載なのだけど
歯が爆発するまでの経緯について
比較的細かく記述されている。

ただ、詳しく調べても
このような現象が起きた原因は不明だったらしい。

他の2つの事例は
これに比べて、ずっと簡素な内容になっているが
基本的に同じだ。

事例➁《1830年 ミセス・レティシア・Dのケース》

 今回は1件目のようにハッキリとしたことは分かっていないが、最初の事例にだいぶ似ている。大きな音とともに歯が破裂して、痛みがやみ、歯は粉々に砕けている。上顎大臼歯だった。

(引用:『爆発する歯、鼻から尿』トマス・モリス著)

事例➂《1855年 ミセス・アンナ・P・Aのケース》

 今回は歯が前後方向に割れた。これは激しい痛みと歯髄の炎症によって引き起こされたものだ。他の2件と同じように、突如として鋭い音が響き渡ると、痛みがやんでいた。割れたのは上部歯列左側の犬歯だ。彼女は健康に過ごしている。今は素晴らしい女の子達の母親になっている。

(引用:『爆発する歯、鼻から尿』トマス・モリス著)

上で述べたのは

あくまでも歯科医W・H・アトキンソンが報告した事例であり

類似した事象は、他に何件も報告されているらしい。

もはや、小さな流行になる予兆さえあったという。

にわかには信じがたい話だが

患者だけでなく、何人もの証人がいる 実際に起きた怪現象なのである。

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歯が爆発した原因は…?

やっぱり何より気になるのは
一体全体何がどうなって、唐突に歯が爆発するのか…
その理由である。

報告されている謎の『歯爆現象』には
ほぼ全て、大きく3つの共通事項がある。

《一連の『歯爆現象』に共通している事柄》

  1. 強烈な “痛み” で患者は正気を失いそうになる
  2. “銃声のような音” とともに歯が爆発
  3. 爆発後は痛みが “完全に消失”し、何の後遺症もない

先に挙げた各症例には
それぞれ数十年もの時間差があり
患者たちが口裏を合わせているわけもなく
上記の奇妙な共通点が謎を紐解くカギになると思えるが

残念ながら現代においても
この不可思議な現象が起きた理由は解明されていないようだ。

例えば

・虫歯によって歯髄の中に可燃性のガスが発生し、それが爆発した。
・歯に詰め物をする際に使用した薬品が、爆発を誘引した。
・歯の内部に電荷が蓄積し、最終的に破裂を引き起こした。

などなど

尤もらしく見えて、よく考えるとトンデモな仮説が
医師たちの中から出てきては、すぐに論破され、出てきては、すぐに論破され
今も真相は藪の中にすっぽり収まっている。

この怪現象はとても気になるので
是非、誰か頭のいい人が現れて
「全部まるっとお見通しだ!」とやって欲しいものである。

「全部まるっとお見通しだ!」

とにかく
あなたの歯がもし爆発することがあれば
是非このブログのコメント欄にて
詳細を教えてください(←)

今回の結論

歯が爆発したのは、たぶん非リアの仕業

奇病って、すごく好奇心をそそられませんか?

基本的に「人の不幸話」なので
面白がるのは不謹慎だと思いつつも
疾患の驚くべき多様性に
ついつい知識欲が刺激されてしまいます。

ネタはたくさん溜まっているので
追ってどんどん記事にしていきますね。

そして何より、今回の参考書は面白い。
他にも、ものすごい奇病ネタがあふれている。
もし興味ある方は読んでみて下さい!

《参考》
『爆発する歯、鼻から尿』
トマス・モリス(著) 日野栄仁(訳)

コメント

  1. […] 2019年5月8日の記事「爆発する歯【奇病シリーズ➀】」 […]

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