「猫」が高い所から落ちてしまったら…

物理学
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猫はどんな高い所から落ちても

無事に着地して、決して死ぬことはない。

なぜなら

猫の落下速度は、最高速度に達しても

彼らが無事に着地をキメれるスピードを超えることはないから。

世の中には

そんな噂を信じている人がいる…

そんなわけあるかぁあああああ

「猫」が高い所から落ちてしまったら

危ないし、死ぬに決まってんだろぉおおお

ネコを何様だと思ってんだ

ネコ様だろーがぁあああ

と…

ネコ様達から大バッシングを受けてしまうであろうが

実際この噂は半分正しく、半分間違っている

もちろん

高い所から猫が落ちたら当然死ぬ。

建物の2階~32階から転落し

病院に運ばれた猫の治療記録を調査した論文によると

統計的に約10%の猫が死んでしまうということが明らかになっている。

もし仮に死ななかったとしても、もちろんケガはする。

骨折したり、捻挫したり

大抵の場合、すごく痛い思いをする。

だから絶対に、ネコ様を高い所から突き落としたりしてはいけない。

もしそんなことをしたら

猫を神として崇拝する団体「幸福の肉球」の手によって

あなたは、とんでもない目に合わされることになるだろう(←)

※ちなみに「幸福の肉球」には、全国で546万世帯(猫を飼っている世帯数)の信者がいると言われていて、実際に入信する(猫を飼う)と99.7%の人が「幸せになった」という調査報告さえある。

しかし、よく考えてみると

これは衝撃的な事実である。

逆に言えば

猫はどれだけ高い所から落ちたとしても

約90%の確率で命が助かるのだ。

たとえ東京タワーから落ちたとしても

多くの猫は軽くケガをするぐらいで済む。

人間ならば、ほぼ確実に死ぬというのに。

しかも奇妙なことに

猫の死亡率はビルの「7階」前後から落ちた時が最も高く

それより高い所から落下した時の方が

逆に死亡率が下がることも明らかになっている。

これは一体どうしてなのだろう?

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猫が高い所から落ちても(あまり)死なない理由

猫が高い所から落ちても(あまり)死なない理由

まずは

そもそも何故ネコ様が高い所から落ちても、生存率が非常に高いのか

簡単に解説しておこうと思う。

理由は大きく2つある。

➀ 猫は「落下時の最高速度(終端速度)」が遅い

まず一つ目は

先に述べたように、確かにネコ様は

(人と比べると)落ちる速度がとても “ゆっくり” であることが挙げられる。

物体が高所から落下するとき

地球に引っ張られる「重力」

それとは逆方向に働く「空気抵抗」が発生する。

基本的に「重力」の大きさは ほぼ一定だが

「空気抵抗」は落下速度が上がるに連れて大きくなるので

ある速度になると「重力」「空気抵抗」が釣り合い

それ以上落ちるスピードが上がらなくなる。

これを「終端速度」という。

人間は落下の終端速度が『時速 約200km』と言われているが

猫の場合は『時速 約100km/h』にしかならないので

人よりもずっとゆっくり落下することになる(2分の1の速度)

まぁそれでも十分速いけどね。。。

➁ 猫は「落下の衝撃を吸収する」のが めちゃくちゃ上手い

上記➀の理由から、ネコ様は人間よりも

ずっとゆっくりと 天から地上に降臨されることが分かったが

それでも普通は “死ぬ速度” である。

だって、時速 約100 kmで地面に叩きつけられることは

高速道路で車が大クラッシュを起こすようなものだ。

(いや、それよりもはるかに悲惨…)

だから➀だけでは

落下した猫の9割が助かることに対する回答にはなっていない。

高い所から猫が落ちても助かる2つ目の理由は

ネコ様は、落下時の衝撃を吸収する能力が 神がかり的に優れているからだ。

猫は三半規管がとても敏感で

身体も柔らかいため

落下時に上手く体をひねり

ほぼ確実に「4本足」で地面に着地することが出来る。

(出典:https://www.youtube.com/watch?v=RtWbpyjJqrU)

これにより

落下時の衝撃を分散させることができ

頭や腹部など、体の「弱い部分」への直撃はまず起こらない。

(※ちなみにこれは結構な “神スキル” で、お犬様にはとても出来ない芸当)

加えて

骨格が柔軟で、身体全体が衝撃を吸収する作りになっているので

人間や犬なら、とても耐えられないような高さから落ちても

案外ケロッとしていられるのである。

「7階」から落ちた時に、最も猫の死亡率が高い理由

とはいえ

そんな猫の “神スキル” も 時々失敗してしまう。

それ故に、約1割の確率で猫が死亡してしまうわけだが

その失敗の原因となるのは

言うまでもなくネコ様の『緊張』である。

物体が落下する時

スピードが終端速度に達するまでの間

その物体には「加速度」がかかる。

この「加速度」が付いている時

大抵のネコは緊張状態にさらされるため

体が強ばり、神に与えられたその才能を上手く発揮することが出来なくなる。

分かりやすく言えば

ジェットコースターに乗った時に感じる

内臓がフワッとするような あの “浮遊感”…

あの感覚がネコ様は大嫌いなのである。

(筆者も死ぬほどキライ)

しかし、落下のスピードが終端速度に達すると

もう「加速度」はつかない。

その結果、あの気持ち悪い不愉快な “浮遊感” はなくなるので

ネコ様の体はリラックスし、持ち前の “神スキル” をいかんなく発揮できる。

これこそが

「7階」から落ちた時に、最も猫の死亡率が高く

逆にそれ以上の高さから落ちた方が、なぜか死亡率が低くなるという

“奇妙な現象” に対する答えである。

つまり、ネコ様にとって

ビルの「7階」前後の高さこそが

落下スピードが終端速度に達する “際” であり

それ以上の高さから落ちた方が

ずっとリラックスして

落下の衝撃に備えることが出来るのである。

スカイダイビングも最初より中盤が楽しいっていうもんね(←適当)

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それでも、猫を高い所から落としてはダメ!!

猫を高い所から落としてはダメ!!

以上の理由から

ネコ様は高い所から落ちても、意外と平気な理由が分かったと思う。

だけど

口がすっぱく、酢酸になるまで

繰り返してしまうけど

猫を高い所から突き落とすのは、ダメ絶対!!

いくらネコ様が “神スキル” を持っているとしても危険なのは変わらない。

高い所から落とすなら『ハムスター』にすべきである(←)

高い所から落とすなら『ハムスター』にすべきである

ん?

なぜハムスターならいいかって?

別に私はハムスターに恨みがあるわけではない(むしろ溺愛)

そうではなく

ハムスターより小さい動物は

もうホント、どんな高さから落としても大丈夫だからである。

先述した落下時の「空気抵抗」

落下物の “表面積” に比例する。

一方、「重力」

落下物の “質量” に比例する。

例えば、もし動物の大きさが10分の1のサイズなった時

“質量” は1000分の1になるが

“表面積” は100分の1にしかならない。

つまり10分の1のサイズに小さくなった時

「空気抵抗」「重力」よりも相対的に10倍強くなるのである。

だから

我々のサイズでは考えられないことだが

ハムスターのような小さい動物の場合

落下した時は「重力」よりも「空気抵抗」がはるかに大きく働くため

東京タワーから落としても

地面に着地して、ちょっとビクッとするぐらいで済むのである。

(とはいえ、実際にはやらないように)

今回の結論

猫もハムスターも可愛い(←)

それでは

次回の更新をお楽しみに!

《参考文献》

『実証 超科学講座』

ニュー・サイエンティスト編集部(編)  黒輪篤嗣(訳)

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